2025年10月16日
山形郷土料理【もってのほか】菊

山形名産の「もってのほか」をご存じですか?
その名前からイメージできないかもしれませんが、食用菊のことなんです。山形では秋を感じる味覚として知られています。
そんな気になる「もってのほか」とはどんなものなのか、名前の由来や食べ方などを紹介していきます
なぜ「もってのほか」という名前なの?
「もってのほか」という名前がつけられた由来には、いくつかの説があります。その1つは「天皇家の御紋である菊を食べるなんでけしからん!」ということが由来だという説。そのほかには「もってのほか美味しい」や「〇〇に食べさせるなんてもってのほか」など、諸説あるようです。
「もってのほか」の特徴は?
「もってのほか」の特徴である、シャキシャキとした歯ごたえの秘密は、花びらにあるんです。
菊の花は一般的な平たい形の花びら(舌状花)と、筒状になった花びら(筒状花)からなっていますが、「もってのほか」は筒状花だけでできているため、茹でたり加熱しても形が保たれやすく、独特の食感を楽しむことができるんです。
「もってのほか」はどうやって食べる?
鍋にたっぷりの湯を沸かし、そこに酢を入れます(水1リットルに対して酢大さじ1程度)。そこに、「もってのほか」の花びらを入れ、茹でます。浮き上がってきたら箸などで沈めながら、1分くらい茹でましょう。茹ですぎに注意です。
鮮やかな「もってのほか」菊は、食卓を彩り、目でも楽しませてくれます。秋にしか食べることができない「もってのほか」菊をぜひ楽しんでみてください。
冷凍保存もできます。凍ったまま、常温解凍、レンジで解凍して使えます。
※山形の郷土料理、食用菊の王様と呼ばれる山形の名産を食べてみてくださいね!