2025年10月16日
上杉藉田米の「抜穂祭」

「あきらめない心が育つ」上杉藉田米
上杉藉田米(うえすぎせきでんまい)は、山形県米沢市の農家グループ「米沢稔りの会」が丹精込めて育てる特別栽培米です。
その名は、米沢藩9代藩主・上杉鷹山公が自ら田を耕し、農の尊さを身をもって示した「藉田の礼(せきでんのれい)」に由来します。藩の財政難、領民の困窮という苦境の中でも、決してあきらめず改革を成し遂げた鷹山公の精神が、この米には込められています。
完全無農薬・低農薬にこだわり、ツヤのあるもっちりとした食感、噛むほどに広がる甘みと旨みが特徴。まさに、心と体に染み渡る一粒です。
神聖な稲刈りの儀式──上杉藉田米の抜穂祭
2025年10月8日(水)、上杉家の歴代藩主が眠る御廟の近くにある「鷹山公籍田の碑」前の田んぼにて、「上杉・松岬両神社藉田の抜穂祭(ぬきほさい)」が厳かに執り行われました。
この田んぼは、住宅街の一角にありながら、鷹山公の遺徳を偲ぶ神聖な場。すぐ脇を米坂線が走る現代的な風景の中に、黄金色の稲穂がたわわに実る姿は、まるで時代を超えて鷹山公の志が息づいているかのようでした。
抜穂祭は神事から始まり、生産者である「米沢稔りの会」の皆さんが白装束で参列。神職の祝詞が響く中、厳粛な空気が田んぼを包み込みます。
その後、奉納用として育てられた稲が、「米沢稔りの会」の皆さんの手で、一本一本丁寧に鎌で刈り取られていきます。
刈り取られた稲は束ねられ、杭掛けされてこのまま自然乾燥されます。
手間を惜しまず、昔ながらの方法で仕上げられるその姿に、米づくりへの深い敬意と誇りが感じられました。
このお米は、11月に開催される「上杉松岬両神社 新穀感謝祭」や、伊勢神宮での初穂引きにも奉納される予定だそうです。
まさに、神に捧げるに相応しい、特別な米なのです。
全国的に史上最高の暑さとなった2025年の夏。米沢市でも連日厳しい暑さが続き、雨の少ない日が多くありました。それでも、今年の新米の出来は例年並みで、決して悪くはないとのこと。自然の厳しさに負けず、たくましく育った稲には、農家の皆さんの努力と誇りが感じられます。
今回「抜穂祭」を見学させていただき、上杉鷹山公の精神が現代まで脈々と受け継がれていること、そして米づくりに真摯に向き合う農家の皆さんの姿に、深い感動を覚えました。稲穂を目にした瞬間、その黄金色の輝きに、米沢の歴史と人々の思いが詰まっているようにも感じました。
そんな多くの人々の思いが込められた「上杉籍田米」。ぜひ一度、その味わいを体験してみませんか。
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