2025年9月18日
なぜ世界が認めた?「GI山形」置賜のワイン

「山形のワインが、世界で金賞を受賞したらしい」
もし、そんなニュースを聞いたら、皆さんはどう感じますか?
実は、山形県高畠町のワイナリーが、国際的なワインコンクールで栄えある金賞を昨年受賞するという快挙を成し遂げました。
今回のブログでは、なぜ置賜のワインが世界に認められたのか、そして、同じ風土が育んだ「もう一つの宝物」シャインマスカットの魅力に迫ります。
🍷置賜のワインが世界に誇れる理由
秘密は、盆地特有の「寒暖差」にあり
置賜(おきたま)地域とは、山形県の南東部にある地域です。米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町の3市5町から成り、米沢盆地と周辺の山間部を含みます。
置賜地域の大きな特徴の一つとして、山々に囲まれた盆地特有の気候が挙げられます。夏は日中の気温がぐっと上がり、夜は涼しいという大きな寒暖差があります。この気候こそが、高品質なぶどうを育む最大の秘密。
昼間に太陽の恵みをたっぷり浴びて糖度を高め、夜に気温が下がることで、ぶどうが旨みと香りをしっかりと実に凝縮させるのです。
🍷国内最多の認証数が証明する品質【GI山形】
「GI(Geographical Indication)山形」とは、山形県産のワインに対して国税庁が認定した地理的表示制度のことです。これは、山形県の自然環境や醸造技術によって生まれる、独自の品質と風味を持つワインだけが「GI山形」と名乗ることができるという、いわば“山形ブランド”の証です。
山形県は、その「GI山形」に認証されたワインの数が、国内最多の400種類以上を誇ります。この認証は、厳しい品質基準をクリアした証であり、置賜のワインがいかに真剣に、そして高いレベルでワイン造りに取り組んでいるかを物語っています。
近年、高畠町や南陽市を中心とした置賜地域では、個性豊かなワイン造りへの挑戦が加速。地元イベントだけでなく、東京で開催された飲み歩きイベント「山形ヴァンダジェ」でも大きな注目を集めるなど、その勢いはとどまることを知りません。
🍇同じ風土が育んだ「もう一つの宝物」
最高のワインが生まれる地で、もう一つ最高の「旬の味覚」が育っています。
それが、シャインマスカットです。
シャインマスカットの主要生産地の北限の地。だからこそ、ワインのぶどうと同様、この地の寒暖差の恩恵を最大限に受けているのです。
パリッとはじける食感、そして口いっぱいに広がる高貴で上品な甘み。これは、この地でなければ生まれない、特別な味わいです。これからが旬のピークを迎える、まさに今が最高の食べ頃です。
🍇【贅沢なペアリング】極上のマリアージュ
世界が認めた置賜の白ワインは、フレッシュな酸味と豊かな香りが特徴。これを、同じ風土が育んだシャインマスカットと合わせるのが、この秋の最高の贅沢です。
冷やしたシャインマスカットをひと粒口に含み、ワインを一口。ぶどう本来の爽やかさと、ワインの芳醇な香りが重なり合い、至福のひとときを演出します。