上杉の城下町 道の駅米沢
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2025年6月6日

米沢の歴史と伝統が息づく逸品!「梵天丸茄子漬」の魅力を徹底解剖

道の駅米沢でひときわ輝きを放つ「梵天丸茄子漬」。ただの茄子漬けではありません。米沢の歴史と、茄子にかける人々の熱い想いが詰まった、まさに逸品です。今回は、この「梵天丸茄子漬」の奥深い魅力に迫ります!

1.上杉家が愛した幻の茄子「窪田茄子」から生まれた「梵天丸茄子」

物語は、上杉景勝公の時代にまで遡ります。家臣である直江兼続公が、米沢市窪田地区の「お菜場(野菜の供給源)」で大切に育てていた茄子が「窪田茄子」のはじまりと言われています。江戸時代には、上杉鷹山公もその美味しさに惚れ込み、広く普及させたという記録が残るほど、当時の人々にとって非常に重宝されていました。

しかし、一時は幻となりかけた窪田茄子。その復活を願い、昭和60年に当時の米沢市農協が中心となって品種改良に取り組みました。そうして生まれたのが、皮が薄く歯ざわりの良い窪田茄子の風味と、仙台茄子の色鮮やかさを兼ね備えた、病気に強く収穫量も多い「梵天丸茄子」です!


2.伊達政宗公の幼名に由来!その名の通り「強く、品質の良い」茄子

「梵天丸茄子」という名前は、米沢生まれの戦国武将、伊達政宗公の幼名から名付けられました。その名の通り、「病気に強く、品質が良い」という特徴を持つ、米沢が誇る茄子です。

かつては生鮮品として東京の市場に出荷されていましたが、収益性の問題から加工品の開発が望まれました。そこで、窪田茄子発祥の地に会社を構える「内藤醸造株式会社」が、この梵天丸茄子を漬物にする依頼を受けることになります。

3.伝統の醸造技術が光る!登録商標「梵天丸茄子漬」の誕生

内藤醸造株式会社は、野山の息吹をたっぷりと含んだ旬の梵天丸茄子を、昔ながらの醸造技術を駆使して漬物へと加工。そして、平成元年には、ついに登録商標「梵天丸茄子」として商品化されるに至りました!

今でも、梵天丸茄子の苗は窪田町家中地区の「お菜場」で大切に育てられています。毎年6月下旬から10月中旬にかけて、農家の方々が暑い夏の間に一粒一粒、丁寧に収穫し、みずみずしいまま道の駅米沢に届けられているんです。

4.先人への感謝を込めて…「茄子の供養祭」

毎年7月4日には、苗の生産者と梵天丸茄子の作付者が合同で「茄子の供養祭」を執り行っています。これは、茄子を守り育ててきた先人たちの功績に感謝し、地域の食文化の向上と、梵天丸茄子の豊作を祈願する大切な行事です。

このような取り組みがあるからこそ、「梵天丸茄子漬」は単なる食品ではなく、米沢の歴史、文化、そして人々の温かい心が詰まった商品として、全国のお客様に愛され続けています。

5.全国から注文殺到!季節限定「梵天丸の浅漬」は道の駅米沢で!

おかげさまで、毎年6月頃になると、季節限定商品となる「梵天丸の浅漬」には全国からたくさんのご注文をいただきます。祖先が大切に守り育ててきた茄子の種があったからこそ味わえる、作る喜び。道の駅米沢はこれからも、「梵天丸茄子」の美味しさを守り、育て続けていきます。

ぜひ一度、米沢の歴史と情熱が詰まった「梵天丸茄子漬」をご賞味ください。道の駅米沢でお待ちしております!

梵天丸茄子浅漬け単品商品はこちら